中島浩二・春髙壽人

打ち合わせでも止まらない、あふれ出る本への愛情中島浩二×春髙壽人

本好きが愛してやまない名著の魅力や、その愛情をクリエイターが「見える化」する。それが「BOOK at ME」のメイン展示だ。いかにして形のない思いを、デザインによって形にするのか。その過程を知るべく、出展するタレントの中島浩二さんと福岡を代表するデザイナー春髙壽人さんの打ち合わせにお邪魔してきた。
中島さんがセレクトした愛読書リストを見ながら、打ち合わせが進む。

ちょっと幅広くて選ぶのが難しいかもしれません。

普通の人ってわりとこんな感じなんじゃないかなと。

その時その時で出会うべきものに出会っているのかなと思います。

年代もありますもんね。中島さんのリストの中では、3冊くらいしか読んでないんですよね。

あ、そうなんですか。意外とかぶってないんですね。

「青春の門」と「老人と海」「フランダースの犬」かな

ここに書いてないのも結構たくさんあるんですよ。北方謙三さんの「水滸伝」とか。北方さんとの読書の(イベントの)時、読んだのが水滸伝だったんです。ここ(イムズ)でやったんですよ。「頭ひとつ、出ていた」という一文から入るんです。それをどうイメージして書き出したんですかって聞いたら、最初の一行を書けたらあとは全部書けるって北方さんがおっしゃっていて。そんなのを聞くと、すごいな。そういうものなんだ、面白いなと思いましたね。
 「不夜城」を読んだ時は、ああ、これは新宿版ゴッドファーザーだなと。「ゴッドファーザー」の原作も読んでたんですよね。大人になってから。その時に、映画とは違う世界があって、いろんなエピソードをつむいでひとつのストーリーにしていくんだ。その新宿版で面白いなって思ってました。

今の話を聞いていると、(読んできた本が)ジャンル的に似ているのかなと思いました。東山彰良とか、東野圭吾もちょっと違うんだけど。あと銀行マンのひと、池井戸潤。
僕は黒川博行が大好きで、京都の美術の先生から小説家になった人です。あとは「孤狼の血」の柚月裕子さん。あそこらへんが大好きです。

「孤狼の血」とかでいうと、「血と骨」(著者・梁石日)を読んだ時に「うわっ」と思って、そのあとに映画化になって北野武さんが(主演を)やりましたけど、現作のイメージと全然違うなって。

そういうのありますよね。役所広司主演の映画「すばらしき世界」。あれ原作(身分帳、著者・佐木隆三)を読んでいたんで、映画を観たくなかったんです。(役所広司の)演技がうまいから、いろんなイメージが作られちゃうのが嫌なんですよ。

あります、あります。自分の頭の中でイメージしているのと違うと。

もし映画化されたらって、キャスティングしませんでしたか、自分の中で?

やったことあります。

(一同笑い)

実写版があまりなかったからですね。だから、そういうのをラジオでやると受けるんですよ。

顔合わせから本にまつわる話題で盛り上がる。
ふたりとも打ち合わせということを忘れているかのように、作品について語らうことしばし。
表情がなんとも楽しそうだ。

どうやって進めましょうか。

僕が考えていたのは、中島さんが好きになった本を5冊くらい挙げてもらうってやり方です。それを僕が全部読んで、その本から浮かんでくるイメージを作りあげようと思っていたんですよ。例えば、「孤狼の血」なら、単行本を開いて、そこに、血のりを本にだらーとつけているようなのを出したいんです。ほかにも薬莢があるとか、ピストルがあるとか。

ああ、いいですね。

恋愛ものなら恋愛ものでもいいですし、銀行ものだったら、汚れた紙幣があるようなものを出したいんですよ。そんな5つの本がブースの中にあるイメージ。読んでない本は僕も読みたいです。

じゃあ、タイプの違う5冊がいいですね。

そのチョイスを8冊くらいしてもらって、その中から5冊を選定して全部読んでいこうかな。

いやいや、それは大変です。ある程度でいいですよ(笑)。じゃあ、メール送っておきます。

お願いします。楽しかったんで、次はメシでも食べながらできるといいですね。

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