本好きさんからの課題

〈おすすめしたい本〉
『今日の人生』シリーズ 益田ミリ(ミシマ社、2017年/続刊2020年)
作者の日常を描いたコミックエッセイです。日々の何気ない、誰にも言わないでいるようなことが、少ないコマと言葉で綴られています。昨年出た続刊『今日の人生2』の副題は「世界がどんなに変わっても」。コロナ禍で日常が変わるところも含めて描かれてあり、どんな人の元にも同じように変化が訪れていて、そんな当たり前のことにも少しの励ましをもらえます。また、慎ましくささやかにみえる毎日を、それでもたしかに今日とは違う明日を、迎えいれようと(諦念にも似た気持ちで)思えるような気がします。装丁は大島依提亜さんで、本の見た目も中身も素敵です。
〈具体的なアイデア〉
版元からの許可や予算面でも可能なら、収録されている話から、イムズ館内で類する場所があるエピソードを選んで(カフェや食べ物の話なら飲食店、洋服の話ならアパレル店、洗面所の話なら化粧室、動物の話ならペットショップなど)、その店舗に合ったエピソードをさりげなく掲出するというのはどうでしょうか。本を読んだことのある同僚からのアイデアなのですが、私もそれを聞いて、来館者がそれぞれのタイミングで本作に出会い、共感したりクスッと笑ったりできるのではと思いました。(井上野花)

米村知倫

米村知倫(Yone)(JAGDA大分)

イラストレーター、デザイナー。1985年、熊本県八代市生まれ。熊本大学大学院建築学専攻修了。建築表現の延長としてイラストを描きはじめる。図解、アイソメトリック、俯瞰図、地図など空間を説明するイラストレーションが得意。

https://yone.in