本好きさんからの課題

●星新一との出会い
小学生の時に、初めて自分の小遣いで買った本が、星新一のショートショート集「ちぐはぐな部品(角川文庫)」でした。SF、時代劇、犯罪モノなど、様々なバリエーションの短編集で、展開にドキドキし、予想外のオチにうなる。そして読み終わった後は、「物語の続きを考える遊び」に熱中していました。この「物語の続きを考える遊び」は、「作劇の良いトレーニング」になっていたんだなと思います。
星新一を読破した後は、作者あとがきで影響を受けたと書いてあった「フレドリック・ブラウン」を読み、そこから海外SFを読むようになりました。
星新一が訳した「フレドリック・ブラウン傑作集(サンリオSF文庫)」も大切な一冊です。「星新一 1001話を作った人(新潮社)」で、流行の言葉を安易に使わず、普遍的な作品を生み出すために苦労していたことを知り、「だから魅力が色褪せないんだな」と、改めて星新一のすごさを感じました。ちなみにボクが好きな作品は、最初に手にした「ちぐはぐな部品」に収録の「神」と、「ようこそ地球さん」に収録の「処刑」です。
コロナ禍で家にいる時間が増えた今、すぐに別の世界に連れて行ってくれる星新一の世界は、世代を超えて楽しんでもらえると思います。(大塚ムネト)

冨永功太郎

冨永功太郎(JAGDA鹿児島)

1973年12月28日生まれ、47歳。鹿児島県出身。1997年冨永デザイン事務所を設立。南日本広告文化賞グランプリ/第46回鹿児島広告協会賞・かごしまクリエイティブ賞/薩摩焼酎認証マークコンペ最優秀賞/K-ADCアワード2013 CI・シンボル・ロゴ・タイポグラフィー部門 金賞/九州ADCアワード2018 ベスト9賞受賞。

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