本好きさんからの課題

2010年に福岡テンジン大学を立ち上げ、福岡のことを知れば知るほど、この街の歴史の深さを知り、この土地から始まったものが日本に広がっていったものが多数あるなどロマンを感じていた。機会があり、福岡市と共働で「福岡の歴史の絵本」をつくることが決まり、専門家の方々(福岡市の文化財専門職の方)とも協議をして、自ら脚本を書いて、イメージ絵を描いて、イラストレーターに挿絵を作ってもらった。またこのプロジェクトの制作資金の一部をクラウドファンディングして集め、多くの方に共感いただいて資金を出してもらい、制作することができた。一番感慨深かったのは、自分の子どもが絵本を自分で読める年齢にもなり、この絵本を手に取って読んでいる姿を見かけたとき。
現在は発刊から4 年経ったものの、いまだに「図書館で借りたら子どもが気に入ってしまい、絵本は買えますか?」という親御さんからお問合せが来たり、図書館の司書さんから「絵本の中でもよく借りられている」と教えてもらえたりするなど、自分が考えた物語が福岡市民の日常に溶け込んでいっていることに言葉にできない「作ることができて良かったな~」という気持ちが芽生える。
現在は増刷の可能性がないか、市と明確な打ち合わせ等はしていないが、担当者とは連絡を取り合っており、新たなプロジェクト化などして増刷ないし販売などできればなーと考えていたりもする。(岩永真一)

井口喜実

井口喜実(九州ADC)

福岡で「La:mmin(ラエミン)」というアートディレクションを中心にデザイン、イラスト、キュレーション、デザイン・アートの側面からのコンサルタントをやっています。また、小さな美術館「Mo:kki(モッキ)」(instagram @lammin_mokki)も経営しています。

http://lammin.net